だからといって和食以外が嫌いなわけではありません。
特にイタリアンは大好物で、オリーブオイルとガーリック(+ワイン)の組み合わせは堪りませんね・・・
私が本格的なイタリア料理と出会ったのは、今から30年以上も前のこと。
日本の本格イタリアンの先駆けと評される店でアルバイトしたのがきっかけでした。
洗練された店内の雰囲気のみならず、イタリア料理はミートソーススパゲティ(伊ではボロネーゼ)、ピザぐらいしか知らなかった当時の私には、その店の料理も衝撃的でした。
バジリコパスタ、ペペロンチーノ、カルパッチョ(本来は生の牛肉を使用)、ティラミスなど現在では当たり前のメニューですが、初めて口にしたときの美味しさは今でも忘れられません。
そして、別の意味で強烈なインパクトがあったのが「生ハムメロン」。
私の様に「どうしてメロンに、生ハム?」と思う人も少なくないことでしょう。
「生ハム」と「メロン」の意外な組み合わせは、青臭かったメロンの臭いを消すため、生ハムの塩味を和らげるため、といった理由があったようです。
(現代の甘くて香りが良いメロンと違い、昔のイタリアのメロンはフルーツというよりも野菜に近く、青臭く甘味が弱かった)
当時の生ハムメロンと現代のそれでは、見た目も味もかなり違うようですね。
そして、「生ハム」と「メロン」の組み合わせは、健康面でみても実は理に適っています。
生ハムはとても美味しいものの、多くの塩分(ナトリウム)を含んでいます。
イタリアの長期熟成生ハムだと、1枚(15g)の食塩相当量は約0.84g。
女性の1日の食塩摂取量の目標値(2020年)は6.5g未満ですから、生ハムを8枚食べただけでそれをオーバーしてしまいます。
一方、メロンには「カリウム」が多く含まれているのですが、カリウムはナトリウム過剰摂取時の力強い味方。
メロンに含まれるカリウムが、生ハムで摂り過ぎた塩分(ナトリウム)を体外に排泄してくれるのです。
もちろんナトリウムの摂取量を減らすのが最適ですが、自炊ならまだしも外食や中食ではそれはなかなか困難。
そのようなときにも、ナトリウムを体外に排泄する働きのあるカリウムを多く含む食品を積極的に摂るようにしましょうね
追記
大麦若葉の生搾り青汁「ネオグリーン」にも、カリウムが多く含まれています。