昨日、岸田首相は所信表明演説で「(新型コロナ対策としてのマスク着用は)引き続き、屋外は原則不要だ」と発言しました。

20221004岸田首相所信表明演説

海外では「ノーマスク」の国が増えており我が国でもそれが期待されるものの、新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行を警戒しノーマスクへの完全移行は時期尚早と判断したよう。
つまり、国民の不満を和らげるために「屋外でのマスク外し」を強調したとみられます。


昨日の東京は10月とは思えない陽気でしたが、街行く人々のほとんどがマスクを着用していました。

20220523マスク着用の考え方

屋外については、人との距離が確保できるか、会話がほぼない場合は「必要なし」なのですが、今でも大半の人が屋外でマスク着用し続けています。


このような状況について、政府の対応を批判する声が少なくないようです。
「一体いつになったらマスクを外せるのか?」
「もっと分かりやすくマスク着用の指針を示せ」


ただ、このような意見を聞く度に「この国が長らく低迷している原因はここにあるのではないか」と感じてしまいます。
コロナ感染拡大におけるマスクの効果はほぼ判明しており、ましてや我が国においてマスク着用は義務化されていません。
よく「科学的知見に基づいて・・・」と言われてきましたが、知見が集積されても過去の行動を変えることができていないのが我が日本かも・・・


私は屋外でマスクを着けている人に対して特に何も言うことはありません。
マスクを着けるか外すかは個人の自由ですから。
しかし、「マスク着用を強要されており、早く何とかしてくれ」「屋外でマスクを外している奴はけしからん」との考えには首肯できません。

最近支持率が低下している岸田内閣、岸田首相に対して、「検討するだけで、決断力・実行力がない」との評価があります。
私もそう思いますが、仕方のないことかもしれません。
なぜなら、マスクですら自分の意思で外せない国民のリーダーなのですから・・・


追記
国益からみても、コロナの恐怖を過剰に煽り続けた存在の罪は極めて大きいのではないでしょうか。