最近、車のブレーキとアクセルを踏み間違えたことによる事故の報道をしばしば目にします。
(死亡事故が多いため、高齢者による踏み間違え事故が多く報道されますが、若い人でもその事故は少なからず発生しています)
確かに齢を重ねると、咄嗟の判断・行動が鈍くなってくるのは避けられません。
その個人差は小さくないでしょうから、一概に何歳だから運転免許を返納すべきだとは思いませんが。
ただ、若いときよりもブレーキを踏むタイミングが遅くなることは間違いないでしょう。
あるいは、アクセルを急に踏み込んでしまったり・・・
ブレーキとアクセルの踏み間違えは勿論危険ですが、急発進・急停車も事故のもと、それを自覚して運転するようにしたいですね。
さて、私たちの健康を司るアクセルとブレーキといえば、「自律神経」が脳裏に浮かびませんか。
※自律神経とは、内臓の働きや血管の収縮といった「無意識の生命活動」を司るもの
交感神経が緊張・興奮を促し、副交感神経が平静・リラックスを促すため、アクセルの役割が交感神経、ブレーキの役割が副交感神経とも言えるでしょう。
そして両者がバランスを保っているのが健康な状態です。
齢を重ねると咄嗟の判断力・行動力が鈍ると前述しましたが、実は加齢により自律神経の働きも低下するといわれています。
そして交感神経よりも副交感神経の衰えの方が大きく、10年ごとに約15%低下するという説があるほど。
「齢をとると怒りっぽくなる」「キレるお年寄り」というのは、もしかしたら副交感神経の働きが衰えているからかも・・・
もし、どうしようもない怒りが湧いてきたときには、アンガーマネジメントの「6秒ルール」を実践してみてはいかがでしょうか。
怒りの感情は6秒しか持続しないと考えられており、6秒の間じっと黙っていれば怒りの感情は去っていくようです。
キレてしまうだけでなく、副交感神経の働きの低下は健康的な生活の妨げとなりかねません。
自律神経のバランスを保つには、心身のリラックスを心掛けると共に過度なストレスを避けること。